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上代特殊仮名遣い Hatena BookMark

101:名無し象は鼻がウナギだ!:2009/01/03(土) 01:50:05 0downup
正直沖縄のキ甲乙の痕跡はないと思う
木キ乙(キー)
月ツキ乙(チチー)
になってって一貫性がないし
ウムカジ(面影)
チュラカーギ(清ら影)=美人
ものによっては元がゲのものまでギになったりジになったりしてる。

ちなみにうちの方言でもキ→チの変化はあるけど
沖縄方言よろしく木はキだし昨日がキンナになったりチノーに
なったり一貫性がない。キとチの間で揺れてる感じ
102:名無し象は鼻がウナギだ!:2009/01/03(土) 02:32:46 0downup
>>95
思ったんだが、有坂の法則があるということは、
「オ段音は前後にア段音かオ段音がある場合はオ段のままでそれ以外はウ段に変化」みたいな
音変化が起きれば、上代特殊仮名遣いにかなり近い「区別」を持った方言が出来上がるよな。

この発言で思ったんだけど、オ列甲乙は上代奈良でも単にこの辺りの方言と言う可能性はないだろうか
文法的な部分にまで食い込んでるイ列、エ列と違ってオ列はほぼ音韻的な法則に従ってるだけみたいだし
103:名無し象は鼻がウナギだ!:2009/01/03(土) 03:09:43 0downup
>>101
場所何処?

俺の土人島は「きゅらむん」「きぬー」だがエラブ、ヨロンあたり?
104:名無し象は鼻がウナギだ!:2009/01/03(土) 03:30:42 0downup
>>101 「月」上代 tuki2: 首里 tsIchi については、ki2 の前に狭母音 u があったために破擦化したということで、一応説明できる。
「尽き」上代 tuki2: 首里 tsIchi,「起き」上代 Oki2: 首里 ?uki,
「過ぎ」上代 sugi2: 首里 sIdji.
105:名無し象は鼻がウナギだ!:2009/01/03(土) 05:58:32 0downup
鬱金ウッコン(呉音読み) ウコン →ウッチン
「ウッチン」は中国語北方方言(金をʨiŋと発音)の
影響もあると考えられる。
日本語ハ行子音が万葉時代には重唇音(p)だったのが
中国漢字音の変化の影響を受けてヤマト言葉ですら
軽唇音(Φ)に変化したのと同様。
106:名無し象は鼻がウナギだ!:2009/01/03(土) 13:02:19 0downup
はあ?日本語でのp→φの変化は中国語とは関係ないだろ。
まさか表記に用いられた漢字音の変化の議論とごっちゃにしてるのか?
当時は漢字音にfがなかったからp音の漢字を用いていてもφの可能性もあって云々とかの話を
勘違いしたのか?
107:(^_^)/~:2009/01/03(土) 18:15:32 0downup
もうだめ。
古文だけの問題かと思っていたら、話がすごい所まで広がってる。
沖縄方言の話題にまで話が及んだらお手上げだ。ウチナーグチには付いていけん。
この問題は、間口がものすごく広くて、奥がものすごく深いことだけは分かった。
あとは博識な皆さんで大いに盛り上がってくれ。
俺はもう落伍する●| ̄|_
108:名無し象は鼻がウナギだ!:2009/01/05(月) 13:44:03 0downup
>当時は漢字音にfがなかったから

なんでfの音の話が出て来るんだよ。
畿内でfの唇歯音を発音したことは
金輪際無いよw
Φは両唇音だよ。それとも百年以上前の
ヘボン式にかぶれてるだけなのかw
109:名無し象は鼻がウナギだ!:2009/01/05(月) 22:01:33 0downup
>>95>>102
オ甲は、単なるウの異音の可能性が高いよね。
他のエ甲・乙などとは事情がやや違う気がする。
そして、オ乙は、おそらくオ甲とは、「後世にたまたま合流した」こと以外、
全く何の関係も無い母音だった可能性が高いと思う。
これは、有坂法則から裏付けられることで、
有坂法則が「母音調和」の痕跡であると考えるならば、
母音調和とは、実は「単なる口の動かし方の利便性」の問題なので、
オ乙が後舌とすると、なぜ「ア」と「オ乙」が大対立するのか、全く説明がつかない。
オ乙は、大野・森他の推定音通り、少なくとも中舌だったはず。
もっと踏み込めば、前舌だった可能性さえある。
エ甲乙がどちらも二次的な母音だったとすれば、
エ甲乙の成立により、本来は[e]に近い音価だったオ乙が後舌方向に押し出され、
最終的には、全く無縁のオ甲と合流するに至ったと考えることも出来る。
もはや、「オ乙」という言い方自体が著しくミスリードで、
さまざまな方法での音価が明らかになりつつある今では、
「エ丙」とでも言うべき音だと俺は思う。

五母音説の某一人説論者とその信者は、
上代特殊かなづかいは「5母音の環境異音だ」と力説するのだけれど、
異音あるいは「口の動かし方の便宜」という発想から導かれるのは、
あいうえおの5母音とは著しく異なる母音体系だ。
110:名無し象は鼻がウナギだ!:2009/01/05(月) 22:49:45 0downup
そもそも>>27みたいに思いっきり動詞活用にイ段とエ段の甲乙が関わってる時点で、
少なくともイ段とエ段が全く現代通りで単なる環境異音を誤って書き分けただけなんてことは
論理的にどう考えても有り得ないと思うんだが。
オ段甲乙ならまだ分からなくも無い。ただ、例えば「呼ぶ」はヨ甲で、「読む」「寄る」はヨ乙みたいな
そういう区別がある理由は全然説明できないけど。

環境異音説を唱えるなら、その異音が現れる環境とやらを納得できるようにきちんと説明すべきで、
それをまともに説明できない時点でその説は存在すらできないと思うんだがどうなの?
111:名無し象は鼻がウナギだ!:2009/01/06(火) 00:34:04 0downup
その君の考える上代の母音の音素と音価について納得のいくように紹介してくれ。
112:名無し象は鼻がウナギだ!:2009/01/06(火) 03:26:39 0downup
>>110 ではないが、
/a/: [a]
/i1/: [i]
/i2/: [ ] (朝鮮語 eu の音)
/u/: [ω]〜[u]
/e1/: [e]
/e2/: [ε]
/o1/: [o]
/o2/: [ø]
113:101:2009/01/06(火) 18:25:58 0downup
>>103
宮城県
114:名無し象は鼻がウナギだ!:2009/01/07(水) 03:48:30 Odownup
>>112
乙類は中舌だろう。そんな説を唱えている奴がいるか?
115:名無し象は鼻がウナギだ!:2009/01/07(水) 20:27:19 0downup
i2 は中舌だよ。
そんな、中舌に 3 つも並ぶとは考えにくい。
有坂秀世・橋本進吉の o2 [ö] 説も、実際には [ø] (独語の ö の音) だろう。
116:名無し象は鼻がウナギだ!:2009/01/07(水) 21:10:33 0downup
朝鮮語のeuって[ɯ]じゃないの?
それにエ乙が[ɛ]でオ乙が[ø]って体系としておかしいだろ。
エ乙が[ɛ]ならオ乙は[ɔ]だろうし。
117:名無し象は鼻がウナギだ!:2009/01/07(水) 21:29:20 0downup
[ɯ] は今の日本語の /u/ だ。朝鮮語の /eu/ は [ɨ]。
どの言語の母音体系も整然としているわけではない。
/o2/ でなく /o1/ の音価を [ɔ] と推定する、柴田武・三石泰子の説もある。

118:名無し象は鼻がウナギだ!:2009/01/07(水) 23:14:08 0downup
>>115
原則として同意するが、本来の位置はもっと前舌だったと俺は思っている。
電波説と言われるかもしれないが、o2の祖語における最古の音価は[e]だったと思う。
母音融合でe1が成立したところから後に押し出され、
(e2に関する森説を採れば、e2はあまり関係ない)
ついに後舌にまで至った。
ただ8世紀という一定の時期にどうだったかは別問題。
中舌付近というのが妥当なところで、森説の裏づけもあるが、
具体的にどのあたりなのかは微妙だ。

>>116
そりゃ体系としておかしいんじゃなくて、「あいうえおの束縛」に搦め取られているだけ。
別に、あいうえおの甲乙と言ったって、
今の日本語共通語のあいうえお各々のファミリーとは限らない。
特にo2は、今の日本語のオとは全く似ても似つかない音だった可能性も
考える必要がある。他も一緒だけどね。
>>117
柴田三石説だと、有坂法則の説明が出来ない。
[ɑ]&[o]&[u]/[ɔ]
なんて母音調和の発音の癖を持つ人種なんて、どんな口腔の構造をしているんだ?
もう異次元空間のバケモノとしか思えない。
少なくとも祖語の音価では絶対にあり得ない。
119:名無し象は鼻がウナギだ!:2009/01/07(水) 23:53:34 0downup
/o1/ が [ɔ] で /o2/ が [o] というのは確かにおかしい。
しかし、/o1/: [ɔ] だけなら十分ありうると思う。
120:名無し象は鼻がウナギだ!:2009/01/08(木) 02:00:19 0downup
o2が最古層が[e]で、融合でできたe1に押し出されてo2が[o]になったっつーのはまあいかがなものか。
ドイツ語を見ろ。aのウムラウトでaeができてeの音価が変わったか?
ギリシア語でαιが[e]と発音されるようになってεはどうなった?
ある音価の出現で他の母音の音価が移動するとは限らないぞ。
121:名無し象は鼻がウナギだ!:2009/01/08(木) 02:25:37 0downup
>>112ってこういうことだろ?

前舌   中舌    後舌
 i      ɨ      u    狭

   e/ø             半狭
              o
     ɛ            半広

          a       広

こんな体系あり得るのか?
122:名無し象は鼻がウナギだ!:2009/01/08(木) 02:28:49 0downup
>>120
ドイツ語でaのウムラウト音が発生したのっていつ頃だっけ?

あとギリシャ語の変化後のαιとεの音ってそもそも同じ音だから、
新しい音は発生していないのでは?
123:名無し象は鼻がウナギだ!:2009/01/08(木) 10:09:06 0downup
>>121 [ε] はかなり広かったと思う。[ø] は前舌だが、唇が前へ出れば舌は若干後ろへ引く。

i ɨ u
e ø o
ε a

朝鮮語の短母音体系によく似ている。
124:名無し象は鼻がウナギだ!:2009/01/08(木) 12:47:36 0downup
なんでもかんでも朝鮮と結びつけるバカ
うざい。
125:名無し象は鼻がウナギだ!:2009/01/08(木) 12:54:00 0downup
>>121の体系はあまりにも不均衡、不安定で有り得そうに無い。
前舌では半狭母音と半広母音を区別する上に半狭母音で平唇と円唇を区別するのに
後舌では半狭母音と半広母音の区別も平唇と円唇の区別も無い。
平唇と円唇の区別が1つだけ孤立して存在するというのも考えにくい。
126:名無し象は鼻がウナギだ!:2009/01/08(木) 21:00:11 Odownup
対立関係としては、

i1 i2 u
e1 o2 o1
 e2 a

ということだから安定している。
ただ、漢字音から推定される o2 の音価に問題がある。
127:名無し象は鼻がウナギだ!:2009/01/09(金) 01:02:22 0downup
それってオ乙はøじゃなくてəってことじゃん。

前舌   中舌    後舌
 i      ɨ      u    狭

                  半狭
    e     ə    o
                  半広

       a      ɑ   広
128:名無し象は鼻がウナギだ!:2009/01/09(金) 09:03:52 0downup
・/o2/ は /a/・/o1/・/u/ と対立する (有坂法則)。[ə] はあいまいな音で、他と対立しにくい。
・/Co2/ という音節は、大ざっぱにいえば、漢音が「○ョ」となる漢字で写されることが多い。
・東国語で、中央語の /o2/ が /e(2)/ となることがある。
・/o2/ は 後に /o1/ と合流する。
以上から、/o2/ は [ə] よりも前寄りで、円唇性をもっていたと考えられる。
129:1/2:2009/01/10(土) 01:56:27 0downup
>>128
 恥ずかしながら蟷螂の斧ではありますが、不肖、御説には異論無きを得ません。
 私はオ列乙類は非円唇母音[ə]であった(オ列甲類は[o])と考えております。
 その理由は・・・

・オ列乙類を表記するのに使用される漢字の中古音の核母音は、カールグレン、故藤堂氏らの推定では円唇母音[o]、平山久雄氏らの推定では非円唇母音[ə]、と推定が分かれている字(許、所、叙、杼、など)もある。
 が、諸学者共通して核母音を[ə]と推定している文字(己、期、凝、曾、能、など)が頻繁に使用されている事実を見落とせない。
 これは、「平山氏らの漢字中古音推定が正しかった(ゆえにオ列乙類は[ə])」と考えた方が合理的であり、「漢字中古音の推定で諸氏みな[o]を[ə]と誤っていた」と考えるのは無理がある。

・・・ということです。
130:2/2:2009/01/10(土) 02:05:15 0downup
>>128
貴見各論への個別のオブジェクションないしエクスキューズとしては・・・

・[ə]を「曖昧な母音」と受け取るのは、ラテン語類似の5母音体系を当然の言語環境として育った近代日本人の聴覚印象にすぎない。
 中国語では[ə]は「唇の形を日本語の『エ』の形にしっかり構え、口蓋は日本語の『オ』に相当する形態に構えて、明瞭に発音される母音」であって、「合成母音」ないし「中間母音」ではあっても「曖昧母音」ではない。
 英、仏、独語の[ə]のような無アクセントの弱化母音としての役割ではなく、意味弁別、意思伝達に不可欠な中核的役割を担う。
 上代日本語でもそのように明瞭に発音され、明確な役割を担っていたと考えれば、有坂法則における対立の一方の主役となることも可能である。
・オ列乙類を表わす漢字で、現代日本語で「○ョ」という漢字音を持つ漢字が多いことは、当該漢字の中古音の母音が[io][iə][ɪo][ɪə]のいずれであったとしても起こりえる現象である。
 核母音が[ə](ゆえにオ列乙類は[ə])であったことを排除するものではない。
・東国方言でオ列乙類がエ列乙類で置き換わる現象は、むしろオ列乙類が非円唇的であったことを示唆する。
 エ列乙類の現代日本漢字音の母音は「イ」「アイ」「エイ」等であり、いずれも非円唇的である。諸家の推定中古漢字音でも[ʌi][ai]など、非円唇母音である。
・オ列乙類は後世、オ列甲類と合流したが、これは貴見のとおり「オ列乙類が奥舌化してオ列甲類になった」と考えても、私見により「オ列乙類[ə]が円唇化して[o]になった」と考えても、どちらでも説明可能である。
 オ列乙類の非円唇性を否定するものではない。

・・・といったところです。
131:名無し象は鼻がウナギだ!:2009/01/10(土) 02:52:32 0downup
>>130
> 中国語では[ə]は「唇の形を日本語の『エ』の形にしっかり構え、口蓋は日本語の『オ』に相当する形態に構えて、明瞭に発音される母音」であって、「合成母音」ないし「中間母音」ではあっても「曖昧母音」ではない。
[ə] で代用される中国語の e は、正確には [ɤ] だろう。
言いたいことはよくわかるが、後舌組 /a/・/o1/・/u/ と対立するためには、やはりもっと前寄り、
[ø]〜[œ] の方が自然ではないか。
132:名無し象は鼻がウナギだ!:2009/01/10(土) 09:26:31 odownup
上代以前の基礎母音はこんなん?

陽性母音 a,u
陰性母音 äü>ö
中性母音 i

※ 倭人はäとüを区別(発音)していたが、
書記である渡来人(百済人)が(混同しても支障無しと判断し)区別せずöと同一表記したか。
133:名無し象は鼻がウナギだ!:2009/01/10(土) 11:23:00 0downup
悪い議論ではないと思うけど、
(松本説、というより藤井説の全くの電波性を浮き彫りにする効果はある)
8世紀のo2の厳密な音価を語っても、
ある種の「精度の限界」からブレまくるだけじゃないかなあ。

つまり、森説的手法を使っても、例えば今でいえばこんな議論と同じ「精度」。
əは、21世紀初頭の日本語において、外来語を見る限り
英語のそれは「ア」で、フランス語のそれは「ウ」で、ドイツ語のそれは「エ」で
音写されていることから、
日本語のウ段母音は、「中舌から前ではないが、円唇性は持たなかったらしい」
と推定するようなもの。間違ってはいないが、
これだけの情報から、母音三角形に音価をプロットすることはかなり難しい。
134:名無し象は鼻がウナギだ!:2009/01/10(土) 13:39:37 0downup
>>133 基本的に同意。音韻的対立があったよというのが主眼で、精密な音価の推定は無理だろう。
国学者たちは、日本人の心の故郷を求めて、上代語の研究を始めた。
ところが、研究が進むにつれて、上代語と現代語とでは、発音自体大きく違っていた可能性が出て来た。
松本・森重・藤井説の根底には、何らかの感情的反発があるのではないかと思う。
135:名無し象は鼻がウナギだ!:2009/01/11(日) 01:29:26 0downup
>>134
松本説は、実はかなり複雑な立論体系を持っていて、
あまり単純に決め付けるのはどうかと思うよ。
俺としては、具体的な結論群にはどれも全く賛同出来ないが、
既存の資料を前提とした、古い日本語音韻の内的再構築の
ひとつの論理的可能性としての価値はあると思う。
間違っていたとしても、論理そのものは全然トンデモではないので、
思わぬところでその論理・発想法が、
別の論点を解明する手がかりになる可能性もあるだろうと思う。
森重説は、むしろ上古文法論なんだよなあ。
-iという、在来の文法体系ではなかなか上手に扱えない要素に
なんとか切り込んだという価値は確実にある。

問題は藤井説。まあロマン溢れる素人歴史漫談とでもいうか何と言うか。
学問的には、小泉保が晩年なぜか血迷った電波としての迷作「縄文語の発見」と並ぶ、
イ・ヨンヒレベルの完全な電波説と俺は思っている。
漫談として変な「対素人説得力」があるから、電波として悪質なんだよ。
この手の電波の跋扈によって、日本語アクセント史は滅茶苦茶になったという例もある。
彼だけはまさに、「感情的反発」そのものなんだろうなあ。
136:名無し象は鼻がウナギだ!:2009/01/12(月) 15:20:47 0downup
上代特殊仮名遣で使われた漢字の字音から8世紀の母音体系をおおまかに推定し、
あとは母音体系としての安定性から、どのような母音体系が過去にあったかを
推定していくというのは駄目なのかな?
例えばこの母音体系は不安定だから祖語の母音体系として設定するのは相応しくないとか。

自分としては大野の本来ア、イ甲、ウ、オ乙の4母音だったという説は非常に説得力があると思うんだが、
あれが定説にならずに一説レベルに留まってるのはなんで?本人があとでボケちゃったから?
それともなんか重大な問題でもあるの?

あと琉球語がほぼ全て5母音からの発展として説明でき、上代特殊仮名遣いの痕跡すら
怪しいものを除くとほぼ残ってないのって、4母音体系があったのなら少なくともそれは
琉球語との分岐以前に遡る音韻ってことかな?

例えば1世紀あたりに北九州あたりにあった日本祖語が4母音から連母音の融合により
8母音への変化をし、その後で沖縄や本州に広まったとか。
137:名無し象は鼻がウナギだ!:2009/01/12(月) 16:18:16 0downup
>>136
いくつかあるみたいだね>大野説の蹉跌
ひとつは、大野本人が4母音の理由付けとして、
「開音節で4母音のポリネシア語」という、
ムーや民明書房記載の、4億万年前のアトランティス大陸の言語(笑)
を持ち出して、大真面目に説明してしまったこと。
二つ目は、母音融合では説明できない「+4母音」があるのではないかという
批判に完全には答えられなかったこと。
3つめは、分岐年代が上代より古いとされる琉球諸方言が、
8母音を前提としていないようにみえること。
4つめは、8母音説に渡来人言語説やら朝鮮系書記官説やらなにやら、
妄想歴史ロマンを貼り付ける説が、松本清張やら全然関係ない外野で跋扈して、
8母音説そのものが怪しいと思われるようになってしまったこと。
>>134氏の言うような感情的反発もあったんだろう。

歴史ロマン藤井説などは論ずる価値は無いので無視して、
言語学的にまともな議論をすれば、
おそらく上で述べた2と3が真の問題となるだろう。
俺は4母音説支持、かつi2, e1, e2, o1の4つはそれぞれやや異なる生成過程を
経ていると思っている。乱暴に融合で片付けるわけにはいかないと思う。
138:名無し象は鼻がウナギだ!:2009/01/12(月) 16:26:40 0downup
それから、やはり「アイウエオの呪縛」は大きいと思うんだよ。
特にこれが問題となるのが、繰り返し繰り返し書いているが、
オ乙なんだ。
>>64>>66>>73の「素人感覚」を見ていると分かるんだが、
どうしても「オ乙はあくまで「オ」。だから後舌」という固定観念から
逃れられていない。
かな文字の影響も強いんだろうね。
ラテン文字のように、各言語で音価が半ば自在に読まれるということがなく、
東北弁などもずいぶん廃れてしまったから、
「オ」は甲でも乙でも「オ」なんだよ!!という藤井説的な発想が、
どこか素人的な発想として残ってしまっている。
実は、「(オ段各音に)甲乙の区別があったか」という問題の立て方自体が、
すでに縛られている。
大野説は、アイウエオ信者にも分かりやすく言えば、
「オ段のデフォは乙のö」であって、後舌の甲が例外だ、
「つまり甲乙の区別がないところでは、中舌母音になるはず」
と言っているのだが、これが本当に理解されていない。
139:名無し象は鼻がウナギだ!:2009/01/12(月) 18:55:27 0downup
>3つめは、分岐年代が上代より古いとされる琉球諸方言が、
>8母音を前提としていないようにみえること

じゃあ沖縄でも本土とは別個に8母音が5母音になったってことでいいの?
140:名無し象は鼻がウナギだ!:2009/01/12(月) 19:58:35 0downup
琉球語は半狭母音の狭母音を起こす前までは日本語と同じような変化をしてたんじゃないか?
むしろハ行音のp、ワ行音のwも保ってただろうし、日本語の中古以降の変化を経験せず、
上代日本語にかなり近い状態を保っていたのではないだろうか。
141:名無し象は鼻がウナギだ!:2009/01/12(月) 20:05:58 0downup
>>139
沖縄って全方言のアクセントが外輪東京式で説明できたりするから、
必ずしも別個に発展したと考える必要はないかと。
142:名無し象は鼻がウナギだ!:2009/01/12(月) 20:19:06 0downup
あれだけ現代では表面上日本語とかけ離れている琉球語の音韻だが、
半狭母音の狭母音化と、それに伴う子音の変化の影響を取り除けば、
出てくるのは5母音で子音も平安時代初期あたりのものとほぼ同じ日本語だ。
ただし唇音退化の傾向が少ないのか、ハ行音はpを保っていて、ヲなどのワ行音wも脱落していない。
琉球語の/u/の円唇性が強いことからして、これらの傾向は不思議ではない。

琉球語が途中までは日本語とほぼ同じ変化を歩んでいたことはもっとはっきりした事例で分かる。
中央語で11世紀になって起こった(当然琉球語はとっくの昔に分岐していた)ハ行音転呼を、
与那国方言まで含めた全ての琉球方言が、日本語と同じく経験していることだよ。
現在の日本語族圏の全ての方言が、語中のハ行音をワ行音化させている。

京都で11世紀に起こった現象を琉球語が同じく経験しているのだから、
奈良で8世紀に起こった5母音化を琉球語が同じく経験していても不思議ではない。
143:1/2:2009/01/12(月) 23:16:42 0downup
>>136
>上代特殊仮名遣で使われた漢字の字音から8世紀の母音体系をおおまかに推定し、
>あとは母音体系としての安定性から、どのような母音体系が過去にあったかを
>推定していくというのは駄目なのかな?
>例えばこの母音体系は不安定だから祖語の母音体系として設定するのは相応しくないとか。

 一般論としては極めて適切な方法論だと思います。
 が、こと記紀万葉の時代の上代日本語に関しては、いかがなものでしょうか。「母音体系の安定性」をトンデモ説の排除に活用できないのはいささか残念なのですが。

 母音が不安定な言語の一例として、古代ギリシア語(我々がふつうに参考書で学べる紀元前4〜5世紀のアッティカ方言)を挙げると、その母音の音韻体系は・・・
・長母音:/a:/(α)、/ɛ:/(η)、/e:/(ει)、/i:/(ι)、/ɔ:/(ω)、/u:/(ου)、/y:/(υ)
   i:/y:      u:
    e:
     ɛ:   ɔ:
       a:
144:2/2:2009/01/12(月) 23:18:39 0downup
>>136  (続き)
・短母音:/a/(α)、/e/(ε)、/i/(ι)、/o/(ο)、/y/(υ)
   i/y
    e     o

       a
という、あちこちで櫛の歯が抜けたような、余計物が付け加わっているような、何ともサマにならない母音体系を持っていた、と推定されています。(二重母音も加えても、本質は変わりませんし、むしろさらに紛糾します。)
 これは結局、古典古代のギリシア語が諸方言の統一(というか妥協)によって共通語がとにもかくにも生まれ、それが安定的な母音体系へと推移してゆく過程で文字による固定(記録)が行なわれた、という事情に由来します。
 つまり、我々は母音体系が崩壊(変遷)しつつある真っ最中のギリシア語を教科書で学ばされているわけです。

 上代日本語も事情これと同様ではないでしょうか?
 甲乙の書き分けはイ列、エ列、オ列の一部にしかありませんし、「モ」に至っては古事記では書き分けられているのに書紀万葉では早くも書き分けが消えています。
 記紀万葉の上代日本語は母音体系変遷の真っ只中の過程を記録している容疑が濃厚です。

 記録以前の太古の日本祖語を推定する、というなら話は別ですが、「安定的な母音体系を推定する」方法論は、記録に残された8世紀の上代日本語の推定に使うのは、足元を掬われる可能性があってやや危険かと思います。
 こと母音体系の安定性に関する限り、「ある程度の何でもアリ」(??)も、目をつぶらざるを得ないのではないでしょうか。
145:名無し象は鼻がウナギだ!:2009/01/13(火) 00:25:44 0downup
8世紀の母音体系は変化の過渡期だろうし、急速に上代特殊仮名遣いが崩壊したことから見ても
かなり不安定な母音体系だった可能性も否定できないから、安定な母音体系だったという過程を
置くことは危険だと思う。
ただ、それ以前の祖語の母音体系には、ある程度安定なものを仮定してもいいんじゃないか。
過去に遡るとある程度安定した母音体系の時代があったはずだろう。

ギリシャ語の例で言うと、その恐ろしく不安定な母音体系は恐らく何らかの変化を経て成立したもので、
それ以前にはもう少しまともな母音体系の時代があっただろうという推定ができる。

上代特殊仮名遣いから再構される母音体系が不安定なものなら、
それ以前に別の母音体系があっただろうと考える根拠になる。
146:143=144:2009/01/13(火) 20:37:07 0downup
>>145
>ただ、それ以前の祖語の母音体系には、ある程度安定なものを仮定してもいいんじゃないか。
>過去に遡るとある程度安定した母音体系の時代があったはずだろう。

 そのご趣旨でしたら、私も賛成です。
147:名無し象は鼻がウナギだ!:2009/01/13(火) 23:26:58 0downup
>>145
>過去に遡るとある程度安定した母音体系の時代があったはずだろう

奈良時代の母音の体系を不安定な、過渡的なものとみなして、それより一段階前の母音の体系を考えるとき、
はじめに問題になるのが「中舌母音が存在したか否か」だと思う。
一般に母音の体系に変異が生じる場合、それには何パターンかあって

・隣接する母音の融合
・母音どうしの混同
・弱化(曖昧母音化や調音の緩み)
・ウムラウト

などがある。このどれかを仮定して中舌母音を導くのは少し難がある。

母音AとBが融合する場合、舌の位置が同じ場合は舌の位置はそのまま(前舌+前舌→前舌、後舌+後舌→後舌)になる。
このときaは前舌母音と融合する場合は前舌、後舌母音と融合する場合は後舌として(a+i>e:、a+u>o:)あつかわれる。
前舌母音と後舌母音が融合する場合は、言語によって前舌か後舌のどちらか(u+e>u:, o+i>e:)になる。
また言語によっては後舌母音は円唇でもあるので前舌になるけども円唇を残して円唇前舌母音にもなる場合もある(o+e>ø)。
前舌母音と後舌母音しかない体系から融合で中舌母音ができるかどうかは微妙なところ。

母音どうしの混同の場合、長母音と短母音(a[a:]とa[a])や
母音三角形の上での隣の母音(iとe,日本語の東北方言のように)ではありうるが、
たとえばeとoの混同で一個の中舌母音ができるかはよくわからない。

弱化の場合、ゲルマン語の例があるから(曖昧母音としての)中舌母音が生じうるのは確実だろう。
だが強弱アクセントの助けでアクセントのない音節の母音が弱まりやすいという可能性を考慮に入れれば、
高低アクセントであったと思われる日本語で曖昧母音が生ずるかというと微妙なところ。

上代音に中舌母音を仮定するなら、奈良時代以前の母音の体系にも中舌母音を設けざるを得ないと思う。
148:名無し象は鼻がウナギだ!:2009/01/13(火) 23:42:30 0downup
>>147
抽象論としては賛成するけど、具体的にいえば、
それもまた、やや「母音三角の角と中点」にとらわれた、
別の言い方をすればあいうえおに囚われた議論のような気がする。
まず、aは「舌の前後で中立」とは限らない。
俺は、4母音説が四角形を為し、
ɑ i u ø が原形と考えているが、
最後に関しては、Œ でもɛでもいいと思っている。
Œが一番美しいが、その後の変化の説明が難しい。
149:名無し象は鼻がウナギだ!:2009/01/13(火) 23:50:15 0downup
ここにあるけど、
http://www.shitennoji.ac.jp/ibu/images/toshokan/kiyo45-19.pdf

母音四角形の図上に均等に母音を配置するのが安定だというのは正しくないかもしれない。

/a, ɑ, i, u,/
/ä, ə, i, u/
/a, ɑ, ə, i, u/

みたいな、一見均等で安定していそうに見える母音体系が実際にはほとんど存在しない。

母音四角形の図上だけで考えるのではなく、その母音体系を実際にどれだけの言語が持っているかを
ちゃんと考えるべきだと思う。
150:名無し象は鼻がウナギだ!:2009/01/19(月) 21:29:10 Odownup
あげ
151:名無し象は鼻がウナギだ!:2009/01/20(火) 00:23:08 0downup
さげ
152:名無し象は鼻がウナギだ!:2009/01/20(火) 15:05:09 0downup
古い時代を基準にして逆に考えると、
なぜイ甲とイ乙、エ甲とエ乙、オ甲とオ乙は融合したのか?
本土方言では全て、琉球方言でも少なくとも大半が同じ形の融合をしたように見える。

物類称呼には「遠江にて九ツを、けゝねつと云」とあるようだが、これはどういう意味を持つのだろうか。
153:名無し象は鼻がウナギだ!:2009/01/20(火) 16:31:20 0downup
最古では:
ι υ
ε ο
η ω
α
154:名無し象は鼻がウナギだ!:2009/01/20(火) 21:45:15 0downup
物類称呼って確か江戸時代の方言辞典だろ?
上代と江戸時代は離れてるから直接は関係ないよな。
で、「きつね」と「けつね」は、結論から言えば
「明治時代以前、古語の知識があまり無かった大衆レベルでは
個々の語において母音が混同されることがままあった。」でおk。
「き」と「け」はそれを含む単語が全体で混同されてるわけじゃない。
髪の毛を「かみのき」とは発音しない。
それと違って「い」と「え」が混同は起きているが
完全には混同しないまま中途半端な状態で200,300年がたったのが南東北方言・東関東方言。
155:名無し象は鼻がウナギだ!:2009/01/20(火) 22:41:59 Odownup
>147
例えばa, i, u, e, oという母音体系から
a>a
i, u>中舌母音
e>i
o>u
ai>e
au>o
というように前後舌のみの母音体系から中舌母音が生じるのは
可能だと思うが。
i, uが中舌化するのは各地の方言で見られるし。
156:名無し象は鼻がウナギだ!:2009/01/21(水) 01:26:26 0downup
>>154
日本語史や現代日本語方言を広く見渡して、
イ段音とエ段音、ウ段音とオ段音が個別に混同されている例は比較的多いが、
エ段音とオ段音を混同するものはほとんどない。

万葉集では、駿河、遠江、信濃の歌にオ乙とエ乙の混同が見られる。
於米(面/4342)、於米保等(思へど/4343)、古米知(子持ち/4343)、和呂(我/4343)、
多多美気米(畳薦/4338)、知知波波江(父母よ/4340)、和伎米故(吾妹子/4345)、
佐久安礼弖(幸くあれと/4346)、気等婆是(言葉ぞ/4346)など。
また古今集の甲斐歌(実際には遠江の歌)には「けけれなく」(心無く)とある。

静岡県の大井川や安部川の上流、川根本町、山梨県早川町奈良田では、
上代東国方言の否定のナフの後身の可能性があるノーが見られる。

静岡県や山梨県などで、オ段(乙類)がエ段(乙類)と混同された現象が
痕跡的に江戸時代まで一部の語彙で残っていた可能性もあるんじゃないだろうか。
平安時代以降、周囲の方言が近畿方言の影響を受けて上代東国方言の特徴を失っていく中
比較的遅くまで東国方言の特徴を残していた可能性も否定できない。
157:名無し象は鼻がウナギだ!:2009/01/22(木) 00:41:11 0downup
琉球語の単母音と連母音の変化

     ア イ  ウ エ  オ アイ  アウ  アエ  アオ
奄美  a  i  u  ï  u  ëː/eː  oː    ëː/eː  oː
沖縄  a  i  u  i  u  eː   oː    eː    oː
宮古  a  ɿ  u  i  u  aɿ/ai  oː   ai/eː  oː/au
八重山 a  ɿ  u  i  u  ai    au   ai/eː  oː/au
与那国 a  i  u  i  u  ai    u    ai    au  
158:名無し象は鼻がウナギだ!:2009/01/23(金) 15:17:21 0downup
結局琉球語に上代特殊仮名遣いの痕跡は残っているのか?どうなんだ?
159:素人:2009/01/26(月) 18:36:29 0downup
少なくとも奈良時代のオ乙はあくまでも「オ」じゃないの?
その後すぐにオ甲とオ乙が合流したこと。
そして例外がほとんどないこと。
より古い時代の痕跡が有坂の法則に残っていて
時代をさらに遡れば違う音価だった可能性は十分にあると思うけど
160:名無し象は鼻がウナギだ!:2009/01/26(月) 18:57:51 0downup
琉球語は、くくる(心)とぅくる(所)くる(頃)くとぅ(事)等
母音がu+u、u+u+uになる単語が多くあってそれらの単語の多くは
本土方言のo+o、o+o+oと対応している。琉球の文献で布のことを
ののと誤表記してしまうしてしまうのもこの法則を無意識に感じとって
しまってるからだろうと思う。
そしてそれらの単語のほとんどはオ乙+オ乙、オ乙+オ乙+オ乙に遡る。
どの時代の音価を推定するかで意味合いが変わってくる。
161:160:2009/01/26(月) 19:02:02 0downup
誤表記↓
してしまうしてしまう→してしまう
162:名無し象は鼻がウナギだ!:2009/01/27(火) 20:16:41 0downup
横槍すみません。

質問なんですが、上代特殊仮名遣いは、
平安時代には消滅していたということですが、
その消滅の事情は、何なんでしょうか。

八母音説への反論(松本克己)から見ると、
元々音環境で発音がそうなっていただけの話で、
話者が意識していたものではないために消滅したと見ることもできそうですが、
他に何か説はありますか?
というか、あるはずなのですが、調べ方が悪いのか、
なかなか納得のできる答えに行き当たりません。

上代特殊仮名遣いの消滅の事情について、
何か少しでも説明できるところがありましたら、お願いしたく思います。

宜しくお願いします。
163:名無し象は鼻がウナギだ!:2009/01/27(火) 21:57:45 0downup
実際の上代特殊仮名遣いの使われ方を見ると、
音環境による条件異音と見なすにはあまりにも無理があると思う。

上代特殊仮名遣いが急速に消滅した理由として多くの人が考えているのは、
「機能負担量が小さかった」という説明だと思う。
甲乙の違いによって同音異義語を区別したりする例が少なく、
合流してもあまり支障が出なかった。
164:名無し象は鼻がウナギだ!:2009/01/27(火) 22:28:07 0downup
>>163
>甲乙の違いによって同音異義語を区別したりする例

これがすでに松本説・藤井説にひっぱられた説明だと思うなあ。
「甲」と「乙」が同じ「音ファミリー」の異音だったわけではない。
全く別の音だったのが、段々混同されて合流した。
「寿司」と「獅子」と「煤」が、東北で合流してしまった例を考えれば分かりやすい。
「し」と「す」は、「す甲」「す乙」であって「甲乙の違いによって『同音異義語』を区別していた」
という説明はおかしいだろう。元々全く異なる音だった。

理由付けとしては、「8母音体系が不安定だった」というのが凡その一致点だと思う。
ただ、8母音は奈良時代には確立していたが、その後崩壊したという考え方と、
すでに奈良時代には崩壊過程にはいっていて、
それが弁別の有無がないものがある点に現れているという考え方がある。
発展途上という考え方はないとおもう。
165:名無し象は鼻がウナギだ!:2009/01/27(火) 22:42:37 0downup
>>164
「甲乙の違いによって」というのは、イ甲とイ乙の違いによってなどというのを
3回繰り返すのが面倒だったので便宜上そういっただけ。

例えばシとスが合流しただって、シとスの違いによって同音異義語を区別する例が
そんなに多くなかったから許容されたと言える。

例えば首里方言の話者が、日本語の知識を持たなかったら、
イ、エ、ウ、オにあたるものをイ甲、イ乙、ウ甲、ウ乙というように便宜上呼んで、
昔は甲乙の区別があったが合流したと言うことだって考えられるだろう。それと同じ。

8母音体系が不安定だったのと、機能負担量が小さかった。
上代特殊仮名遣いが比較的速やかに崩壊したことの理由付けとしてはこれで充分だろう。
166:名無し象は鼻がウナギだ!:2009/01/28(水) 00:37:25 0downup
>>163-164
162です。
お早い返答、ありがとうございます。

なるほど。8母音体系が不安定だったことと、機能負担量が小さかった、という理由ですか。
確かに、不安定なものはいつか崩壊しますし、
機能負担が小さければ小さいほど、消滅しても他に影響が及ぶ量が少ないですもんね。
これらの要素があれば、消滅は少しも不思議ではなかったわけですね。

本当に有難うございました!
167:名無し象は鼻がウナギだ!:2009/01/28(水) 08:21:06 0downup
奈良時代においても、紙背文書や木簡など非公式のテクストでは、甲乙は既に乱れていた。
近い音だったことは間違いない。
モの甲乙は、太安万侶は区別できたが、舎人親王らは区別できなかった。
168:名無し象は鼻がウナギだ!:2009/01/29(木) 03:19:42 0downup
オ段甲類とオ段乙類は有坂の法則があったので、同じ環境に両方とも出現できる場合は限られていた。
二拍語ならイ段音、エ段音と結合する場合ぐらい。
オ段甲類とオ段乙類のみで対立する語はほとんどなかった。
169:名無し象は鼻がウナギだ!:2009/02/01(日) 21:31:20 0downup
ト甲 外・門・利・速 : ト乙 鳥・と(格助詞)
ノ甲 野 : ノ乙 の(格助詞)
ヒ甲 日・杼・氷 : ヒ乙 火・干
ヘ甲 方・へ(格助詞) : ヘ乙 舳
ミ甲 三・水・御 : ミ乙 箕・実・身・曲・廻
メ甲 女 : メ乙 目・芽
ヨ甲 夜・よ(終助詞) : ヨ乙 世・代

カミ甲 紙・髪・上 :カミ乙 神・雷
ハギ甲 脛 : ハギ乙 萩

オキ甲 置き : オキ乙 起き
ツキ甲 付き : ツキ乙 尽き

甲乙の違いで対立していた(上代特殊仮名遣いが乱れたことで同音になった)のはこのあたりか。
170:名無し象は鼻がウナギだ!:2009/02/02(月) 03:49:25 0downup
>甲乙の違いによって同音異義語を区別したりする例が少なく、
昔、大野晋が渡部昇一に批判された奴とか? 
神・上、日・火、は同源だが同音異義の区別のため甲乙を導入したってんだっけか。
171:名無し象は鼻がウナギだ!:2009/02/02(月) 04:14:10 0downup
上(かみ)というのは上(うえ)、でうえにあるものだから神は「かみ」で同源だというけども、
神はアニミズムからすれば精霊の意味であって、
上代よりもっと前の人間の意識では精霊がうえにあるとは限らないんじゃないのと妄言を吐いてみる。

172:名無し象は鼻がウナギだ!:2009/02/02(月) 06:38:17 0downup
アイヌ語で神をカムイと呼ぶとか。
日本語は二重母音が単母音化する傾向があるから
古代の神はカムイだったかも試練。
卑弥呼の「卑」は広東語でペイーだから
ヒミコではなくペイーミコ鴨な。
古代日本語の母音に関しては二重母音が豊富な
広東語が参考になる。
173:名無し象は鼻がウナギだ!:2009/02/02(月) 09:38:22 Odownup
>>172
"神"は大和言葉でも kamu + i > kamï だ。
(カムヨ、カムナ、カムシロ…)
それがアイヌ語に入ったんでないかと言われてる。

これとかttp://academy6.2ch.net/test/read.cgi/gengo/1178724993 [cache]


174:名無し象は鼻がウナギだ!:2009/02/02(月) 21:12:27 0downup
奈良時代には、一拍語の多くが多拍語に移行しつつあった。
現代から見て、上代特殊仮名遣いの区別が同音異語語の区別に役立っている例は
多くの場合一拍語だが、一拍語の多拍語化が進んだ結果、
上代特殊仮名遣いの機能負担量が減り、上代特殊仮名遣いの崩壊を許したのだろう。
175:名無し象は鼻がウナギだ!:2009/02/03(火) 21:18:13 Odownup
日本語は単音節言語だった時期があるのでは?
176:名無し象は鼻がウナギだ!:2009/02/03(火) 22:17:45 0downup
>>175
 日本語の基礎的な語彙層に、単音節言語的な語彙の一群(クラスター)があるのは確かでしょう。

 身体の一部を表わす「め(目)」「て(手)」「は(歯)」「け(毛)」。それに「みみ(耳)」「ほほ(頬)」「もも(腿)」なども、かつては単音節だったかと疑わしい形です。
 植物(農作物?)の部分名称である「は(葉)」「ね(根)」「め(芽)」「ほ(穂)」「み乙(実)」。「き(木)」「な(菜)」「た(田)」も植物・農作関係の語彙です。
 他にも「ひ甲(日、霊)」「ひ乙(火)」「け(食)」「こ(子)」「ま(間)」「み甲(水)」「よ(夜)」、動詞でも「す(為)」「く(来)」など、比較言語学の常識的な判断では外来の語彙とは考えにくい基本的な語彙にも単音節語があります。

 しかしながら、「あめつちの歌」(天地星空山川峰谷雲霧室苔人犬上末・・・)に典型的に現れているように、日本語の基礎語彙の多数派は、やはり2音節の単語であるように思われます。
 日本人は原初から単音節・多音節の別など気にしない民族だったのか?
 かつては中国語のように単音節言語だったが、原型をとどめぬほどに多音節言語の語彙が流入したのか?
 かつては多音節言語だったが、極めて基礎的な語彙に食い込むほど単音節言語の語彙が流入したのか?

 にわかには判断できかねますが、この「混ざりっぷり」から見て、日本語が何らかの形で単音節言語と多音節言語の混合言語であるとしても、その混交の時期は極めて古いでしょう。
 魏志倭人伝に出てくる倭人語(3世紀)は既に多音節語的特長を持っていますから、そういう言語交流が起こったとしても、その時期はざっと考えて、少なくとも今から3000年以上は遡った時期ではないでしょうか。
177:名無し象は鼻がウナギだ!:2009/02/03(火) 22:20:21 0downup
日本語の語彙の基本的な音節数は2音節で、それに次いで1音節だろう。
3音節以上は後に複合語としてできたものが多いだろうが。
178:名無し象は鼻がウナギだ!:2009/02/04(水) 06:12:31 0downup
>>176
>かつては中国語のように単音節言語だったが

古漢語(中国語)は始めから単音節語ではなかった。
先秦時代にはすでに大量の複音節語が存在した。
比較言語学という言葉を出すにしては其の事を知らないのは
どういうことか。念の為。

直匍匐而歸耳。(莊子)、匍匐前進の「匍匐」は先秦時代からあったwww
美人の例えの「立てば勺藥」、座れば牡丹・・・
「勺藥」は先秦時代の言葉。
詩經唐風「蟋蟀,刺晉僖公也。」
「闘蟋蟀」は北京の風物詩。
唐棣、流離、蝃蝀、蝤蠐、蒹葭、萑葦、町畽
崔蒐、芣苢、樸樕、騶虞、芄蘭、扶蘇、茹藘、
沮洳、蜉蝣、倉庚、菡萏、
邂逅、顛倒=転倒、婆娑、逍遙、參差、玄黄
他にも多数2字熟語がキリスト紀元前からあった。
179:名無し象は鼻がウナギだ!:2009/02/04(水) 08:44:14 Odownup
動詞にも単音節語根のものが結構ある。

有る/得る(あ)
いる・おる(を)
借りる/貸す(か)
超える/超す(こ)
足りる/足す(た)
成る/成す(な)
鳴る・鳴く(な)
乗る/乗せる(の)
干る/干す(ほ)
燃える/燃す(も)
寄る/寄せる(よ)

/は自他、・はその時の組み合わせ。

その他一段動詞に多数。
180:名無し象は鼻がウナギだ!:2009/02/04(水) 19:59:37 Odownup
間違えた。自他のセットじゃないのが混ざってるわ。
181:名無し象は鼻がウナギだ!:2009/02/05(木) 18:13:07 0downup
古い形が一拍語だったのに多拍語が使われるようになった例

足:ア→アシ
榎:エ→エノキ (榎の木)
疫:エ→エヤミ (疫病み)
城:キ乙→シロ
蚕:コ→カヒコ→カイコ (飼ひ蚕)
粉:コ甲→コナ
籠:コ甲→カゴ
瀬:セ→アサセ (浅瀬)
背:ソ→セ→セナカ (背中)
麻:ソ甲→アサ
田:タ→タンボ
乳:チ→チチ
道:チ→ミチ
門:ト甲→カド
砥:ト→トイシ (砥石)
名:ナ→ナマエ (名前、近世)
根:ネ→ネッコ
182:名無し象は鼻がウナギだ!:2009/02/05(木) 18:14:10 0downup
葉:ハ→ハッパ
羽:ハ→ハネ (羽根)
檜:ヒ→ヒノキ (檜の木)
氷:ヒ甲→コオリ (凍るの連用形
水:ミ甲→ミヅ→ミズ
身:ミ乙→カラダ
女:メ甲→ヲミナ→オンナ
雌:メ甲→メス
兄:イェ→アニ
枝:イェ→エダ
江:イェ→イリエ (入り江)
夜:ヨ甲→ヨル
猪:ヰ→→イノシシ (猪の猪)
井:ヰ→イド (井戸)
尾:ヲ→シッポ (尻尾)
男:ヲ→ヲトコ→オトコ (若子)
183:名無し象は鼻がウナギだ!:2009/02/05(木) 19:11:26 Odownup
ヲミナ(おんな)なんてヲ+ミ+ナだもんな。
最後のナはオトナのナと同根かな。
成る、成すと関係あるかも。
184:名無し象は鼻がウナギだ!:2009/02/05(木) 19:19:24 0downup
音韻が単純化したから多拍語化が進んだのか、
多拍語化が進んだから音韻が単純化したのかどっちだろう。鶏と卵みたいなものだろうか。

上代特殊仮名遣いが崩壊すると区別できる音節の数が大幅に減るから、
一拍語が減少するのは不思議ではない。
185:名無し象は鼻がウナギだ!:2009/02/05(木) 19:36:13 Odownup
他言語の例を見ると前者の場合が多いけどな。
186:名無し象は鼻がウナギだ!:2009/02/05(木) 21:05:46 Odownup
日本語の変化の方向が一定とすると
過去にはかなり単音節的な言語だったという
ことにならないだろうか。
187:名無し象は鼻がウナギだ!:2009/02/05(木) 21:08:36 0downup
3音節以上の語はほとんど複合語起源かもしれないが、
2音節語には基本的で分解できないものが大量にあるし、
みんな1音節語に遡れるとは思えない。
1音節、2音節語のみの言語ではあったかもしれないが。
188:名無し象は鼻がウナギだ!:2009/02/05(木) 21:33:35 0downup
単音節ではなくて短音節か
189:名無し象は鼻がウナギだ!:2009/02/06(金) 07:27:54 Odownup
単音節言語だったと言ってるわけじゃなく
現在の日本語と比較して単音節言語的だったんじゃないかと言ってるんだが。
「せみ」「ふみ」等を見ると閉音節語にiを付けて開音節化しているが
これが大和言葉にも起きているとすると単音節語はさらに増える。
で動詞の活用形の中で連用形が最初に成立したとすると
四段動詞は閉音節語から上記の過程で生まれたんじゃないかとふんでるんだが。
190:名無し象は鼻がウナギだ!:2009/02/06(金) 22:40:33 0downup
甲乙が開音節・閉音節の区別だったりして
191:名無し象は鼻がウナギだ!:2009/02/06(金) 22:54:05 0downup
>>182を見ていて思ったんだが、
イ乙、エ甲乙、オ甲は、だいたい二重母音由来と考えていい。
しかも、今でも(伝統的な)関西弁がそうであるように、
単音節語はすべからく、
上代以来、母音がほぼ2倍長で発音されていたと推定される。

これらを考え合わせると、>>175の考えは、むしろ逆なんじゃないかと思う。
単音節語は、実はCVVの、「実質2音節」がデフォだったんじゃないか?
さらに遡れば、CV?V(?は声門閉鎖音記号の代わり)だったと考えてもいい。
?が消滅して、母音が連続するようになって、
母音融合から8母音が生まれた。(一応大野4母音仮説を前提とする)。
?ではなくて、「古いH」という考え方もあるだろう。
192:名無し象は鼻がウナギだ!:2009/02/07(土) 04:35:30 0downup
>>181-182 を見ていて思ったんだが、
イ乙、エ甲乙、オ甲は、だいたい二重母音由来と考えていい。
しかも、今でも(伝統的な)関西弁がそうであるように、
単音節語はすべからく、
上代以来、母音がほぼ2倍長で発音されていたと推定される。

これらを考え合わせると、>>175の考えは、むしろ逆なんじゃないかと思う。
単音節語は、実はCVVの、「実質2音節」がデフォだったんじゃないか?
さらに遡れば、CV?V(?は声門閉鎖音記号の代わり)だったと考えてもいい。
?が消滅して、母音が連続するようになって、
母音融合から8母音が生まれた。(一応大野4母音仮説を前提とする)。
?ではなくて、「古いH」という考え方もあるだろう。
193:名無し象は鼻がウナギだ!:2009/02/07(土) 11:13:58 0downup
「すべからく」の使い方が気になるがまあいいか…

2音節語が基本だったというのは同意できるが、
「1音節語がない」(1音節語が全て2音節語として発音されるとかじゃなくもっと根本的に)
ような言語って存在するんだろうか?
194:名無し象は鼻がウナギだ!:2009/02/07(土) 17:16:37 0downup
複合語起源で、複数の形態素に分けられると考えられる例

鐙(あぶみ) < 足踏み(あ|ぶみ)
礎(いしずえ) < 石据ゑ(いし|ずゑ)
泉(いずみ) < 出づ水(いづ|み)
営む(いとなむ) < 暇無む(いと|なむ)
蝗(いなご) < 稲子(いな|ご)*
古(いにしえ) < 往にし方(いにし|へ)
猪(いのしし) < 猪の獣(ゐ|の|しし)
諱(いみな) < 忌み名(いみ|な)
彩り(いろどり) < 色取り(いろ|どり)
巌(いわお) < 岩穂(いは|ほ)
承る(うけたまわる) < 受け賜る(うけ|たまわる)
団扇(うちわ) < 打ち羽(うち|は)
描く(えがく) < 絵掻く(ゑ|がく)
靨(えくぼ) < 笑窪(え|くぼ)
榎(えのき) < 榎の木(え|の|き)
概ね(おおむね) < 大旨(おほ|むね)
丘(おか) < 峰処(を|か)
諡(おくりな) < 贈り名(おくり|な)
陥る(おちいる) < 落ち入る(おちいる)
陥れる(おとしいれる) < 落とし入れる(おとしいれる)
乙女(おとめ) < 若女(をとめ)
男(おとこ) < 若子(をと|こ)
男(おのこ) < 男の子(を|の|こ)
面(おもて) < 面方(おも|て)
赴く(おもむく) < 面向く(おも|むく)
195:名無し象は鼻がウナギだ!:2009/02/07(土) 17:17:32 0downup
蚕(かいこ) < 飼ひ蚕(かひ|こ)
顧みる(かえりみる) < 返り見る(かへり|みる)
鏡(かがみ) < 影見(かが|み)*
芳しい(かぐわしい) < 香細し(か|ぐはし)
象る(かたどる) < 形取る(かた|どる)
傾く(かたむく) < 片向く(かた|むく)
雷(かみなり) < 神鳴り(かみ|なり)
蚊帳(かや) < 蚊屋(か|や)
兆し(きざし) < 気指し(き|ざし)
築く(きずく) < 城築く(き|づく)
絆(きずな) < 木綱(き|づな)
茸(きのこ) < 木の子(き|の|こ)
漱ぐ(くちすすぐ) < 口濯ぐ(くち|すすぐ)
轡(くつばみ) < 口食み(くつ|ばみ)*
轡(くつわ) < 口輪(くつ|わ)*
距(けづめ) < 蹴爪(け|づめ)
獣(けもの) < 毛物(け|もの)
志(こころざし) < 心指し(こころ|ざし)
志す(こころざす) < 心指す(こころ|ざす)
試みる(こころみる) < 心見る(こころ|みる)
快い(こころよい) < 心良し(こころ|よし)
梢(こずえ) < 木末(こ|ずゑ)
理(ことわり) < 事割り(こと|わり)
断る(ことわる) < 言割る(こと|わる)
196:名無し象は鼻がウナギだ!:2009/02/07(土) 17:18:07 0downup
杯(さかずき) < 酒坏(さか|づき)*
魚(さかな) < 酒菜(さか|な)*
魁(さきがけ) < 先駆け(さき|がけ)
挟む(さしはさむ) < 差し挟む(さし|はさむ)
幸せ(しあわせ) < 仕合はせ(し|あはせ)
鹹い(しおからい) < 塩辛し(しほ|からし)
躾(しつけ) < 仕付け(し|つけ)
簾(すだれ) < 簀垂れ(す|だれ)
背く(そむく) < 背向く(そ|むく)
薪(たきぎ) < 焚き木(たき|ぎ)
筍(たけのこ) < 竹の子(たけ|の|こ)
襷(たすき) < 手繦(た|すき)
奉る(たてまつる) < 立て奉る(たて|まつる)
七夕(たなばた) < 棚機(たな|ばた)
卵(たまご) < 玉子(たま|ご)
保つ(たもつ) < 手持つ(た|もつ)*
袂(たもと) < 手本(た|もと)*
頼る(たよる) < 手寄る(た|よる)*
司る(つかさどる) < 官取る(つかさ|どる)
培う(つちかう) < 土養ふ(つち|かふ)
唾(つばき) < 唾吐き(つ|ばき)
躓く(つまずく) < 爪付く(つま|づく)*
鎖す(とざす) < 戸鎖す(と|ざす)
擲つ(なげうつ) < 投げ打つ(なげ|うつ)
膠(にかわ) < 煮皮(に|かは)
鶏(にわとり) < 庭鳥(には|とり)
197:名無し象は鼻がウナギだ!:2009/02/07(土) 17:18:39 0downup
捗る(はかどる) < 計取る(はか|どる)
儚い(はかない) < 計無し(はか|なし)
謀(はかりごと) < 謀り事(はかり|ごと)
羽(はね) < 羽根(は|ね)
腸(はらわた) < 腹腸(はら|わた)
磔(はりつけ) < 張り付け(はり|つけ)
率いる(ひきいる) < 引き居る(ひき|ゐる)
庇(ひさし) < 日差し(ひ|さし)
酷い(ひどい) < 非道し(ひ|ど|し)
偏(ひとえ) < 一重(ひと|へ)
檜(ひのき) < 檜の木(ひ|の|き)
飢い(ひもじい) < ひ文字(ひ|もじ)
繙く(ひもとく) < 紐解く(ひも|とく)
再び(ふたたび) < 二度(ふた|たび)
酸漿(ほおずき) < 頬付き(ほほ|づき)
炎(ほのお) < 火の穂(ほ|の|ほ)*
前(まえ) < 目方(ま|へ)*
誠(まこと) < 真事(ま|こと)
瞬き(またたき) < 目叩き(ま|たたき)*
瞬く(またたく) < 目叩く(ま|たたく)*
睫(まつげ) < 目つ毛(ま|つ|げ)*
政(まつりごと) < 祭り事(まつり|ごと)
窓(まど) < 目戸(ま|ど)*
眼(まなこ) < 目な子(ま|な|こ)*
瞬き(まばたき) < 目叩き(ま|ばたき)*
瞼(まぶた) < 目蓋(ま|ぶた)*
見える(まみえる) < 目見ゆ(ま|みゆ)*
守る(まもる) < 目守る(ま|もる)*
198:名無し象は鼻がウナギだ!:2009/02/07(土) 17:19:21 0downup
帝(みかど) < 御門(み|かど)
湖(みずうみ) < 水海(みづ|うみ)
導く(みちびく) < 道引く(みち|びく)
孤(みなしご) < 身無し子(み|なし|ご)
源(みなもと) < 水な本(み|な|もと)
醜い(みにくい) < 見憎し(み|にくし)
蝕む(むしばむ) < 虫食む(むし|ばむ)
娘(むすめ) < 産す女(むす|め)
眼鏡(めがね) < 目金(め|がね)
用いる(もちいる) < 持ち率る(もち|ゐる)
弄ぶ(もてあそぶ) < 持て遊ぶ(もて|あそぶ)
櫓(やぐら) < 矢倉(や|ぐら)
縁(よすが) < 寄す処(よす|が)
蘇る(よみがえる) < 黄泉帰る(よみ|がへる)
199:名無し象は鼻がウナギだ!:2009/02/07(土) 17:20:21 0downup
暁(あかつき) < 明時(あか|とき)
妹(いもうと) < 妹人(いも|ひと)
補う(おぎなう) < 置き縫ふ(おき|ぬふ)
夫(おっと) < 男人(を|ひと)
弟(おとうと) < 弟人(おと|ひと)
大臣(おとど) < 大殿(おほ|との)
囮(おとり) < 招き鳥(をき|とり)
慮る(おもんぱかる) < 思ひ量る(おもひ|はかる)
神楽(かぐら) < 神座(かむ|くら)*
鍛冶(かじ) < 金打ち(かね|うち)
芳しい(かんばしい) < 香細し(か|ぐはし)
唇(くちびる) < 口縁(くち|べり)
硯(すずり) < 墨研り(すみ|ずり)
築地(ついじ) < 築き泥(つき|ひぢ)
一日(ついたち) < 月立ち(つき|たち)
汝(なんじ) < 汝貴(な|むち)
喉(のど) < 飲み門(のみ|と)
入る(はいる) < 這ひ入る(はひ|いる)
裸(はだか) < 肌赤(はだ|あか)
裸足(はだし) < 肌足(はだ|あし)
秀でる(ひいでる) < 穂出づ(ほ|いづ)
筆(ふで) < 文手(ふみ|て)
柳(やなぎ) < 矢篦木(や|の|き)
200:名無し象は鼻がウナギだ!:2009/02/07(土) 17:21:18 0downup
助動詞が付いた形や動詞連用形からの派生名詞など

改める(あらためる) < 新たむ(あらたむ)
慈しむ(いつくしむ) < 傅くしむ(いつくしむ)
戒める(いましめる) < 忌ましむ(いましむ)
生まれる(うまれる) < 産まる(うまる)
思惑(おもわく) < 思はく(おもはく)
氷(こおり) < 凍り(こほり)
相撲(すもう) < 争ふ(すまふ)
山車(だし) < 出し(だし)
塵(ちり) < 散り(ちり)
辱める(はずかしめる) < 恥づかしむ(はづかしむ)
林(はやし) < 生やし(はやし)
飯(めし) < 召し(めし)

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